映画「ブロークンシティ」のあらすじを大解説

すべてを失ったニューヨーク市警の元白人警察官が主人公の映画

すべてを失ったニューヨーク市警の元白人警察官が主人公の映画

手に銃を持っていない、両手を頭の上にあげている丸腰のアフリカ系黒人青年に対して、警察官が発砲してアフリカ系黒人青年が死亡した。というニュースを耳にすることは、珍しいことではありません。2014年には続けざまに起こりました。そして警察官が発砲したケースのほかにも、まだあります。複数の警察官によって、アフリカ系黒人の男性が逮捕される時に首を絞められて "I can bleeze" 息ができない。。と訴えているにもかかわらず、後ろから首を絞められて警察官が地面に青年の頭を抑え続けられた結果、アフリカ系黒人の青年は死亡しました。

ニューヨーク市警では、容疑者を首を絞めて取り押さえるという手法は、とても危険性がたかいことから禁止されていますが、実際に行われて事実この容疑者は亡くなっています。逮捕されたアフリカ系黒人は、当時ニューヨークのステタン島の路上で、たばこを違法に販売していたという疑いで警察官に逮捕されました。そして逮捕される一部始終と、首が絞められて "I can bleeze" 息ができない。。と訴える様子の一部始終が映像に取られて報道されました。

そしてこの容疑者は亡くなりましたが、容疑者を死亡させたニューヨーク市警の警察官はどうなったのかというと『不起訴』です。このような事態を受けて、ニューヨークでは白人警察官の起訴見送りの知らせを受けて、大規模な抗議デモが行われました。丸腰の青年を警察官が発砲したケースでも、発砲した警察官は『不起訴』です。

そしてマーク・ウォールバーグが『プロークンシティ』で演じるビリー・タガートは、ニューヨーク市警の元刑事です。そしてニューヨーク市警で勤務していた時に、婦女暴行殺人事件の容疑者の黒人を射殺したという警察官でもあります。おまけに現実社会と同じように、ビリー・タガートが射殺した時に、相手はどうだったのかというと無抵抗で、そのうえ無実だった可能性も高い黒人でした。『ブロークンシティ』の舞台はニューヨークです。どのような内容なのでしょうか?!

ブロークンシティ

2012年に製作された『ブロークンシティ』は、ニューヨークを舞台にした陰謀劇です。そしてニューヨーク市長選挙を目前としたニューヨークを舞台に、現職ニューヨーク市長を演じるのはラッセル・クロウそしてニューヨーク市長の妻を演じるのは、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ。ニューヨークを舞台に、陰謀のネタになるのは市長選挙のほかに大きな利権と莫大なお金を生み出すニューヨークの再開発です。そしてニューヨーク市長選では、再開発を推し進めたいラッセル・クロウ演じる現職のニューヨーク市長と、真っ向から再開発に反対するライバルが登場します。

舞台の始まりは射殺現場から

ニューヨーク市の暗い路地の場面から映画は始まります。黒い路地には死体があります。そして死体を前にして銃を手に立ちすくむ男がいます。この男はニューヨーク市警で勤務する警察官のビリー・ダガート(マーク・ウォールバーグ)です。

暗い路地の場面が代わり、ビリー・ダガートは殺人容疑で裁判を受けています。この裁判はマイキー・タバレス(ルイス・トレンティーノ)という男を殺人したという容疑での裁判です。ニューヨークの市民は、抗議活動で混乱しています。マイキー・タバレスを殺害したことへの抗議をする市民グループもいれば、ニューヨーク市警のマイキー・タバレス警察官の無罪を訴える市民グループもいます。お互いがお互いの主張をする抗議活動が激しく行われています。

射殺されたマイキー・タバレスは、16歳のイェセニア・バレアというまだ若い少女をレイプして殺人した男です。そのマイキー・タバレスを殺した警察官がビリー・ダガートです。16歳というレイプしたうえに殺人した男を、ニューヨーク市警のビリー・ダガートが射殺した警察官ということもあって、世間の反応はどうかというとビリー・ダガート警察官に味方する人たちの声がとても強くなっています。そしてビリー・ダガートの弁護士ディヴィスは、ビリーの発砲は正当防衛だという主張を裁判でしているのでした。

ビリーの上司にあたるニューヨーク市警のコリン・フェアバンクス警部(ジェフリー・ライト)は、この事件の目撃者とその証拠を集めて、ニューヨーク市長のニコラス・ホステラー(ラッセル・クロウ)の元へ盛っていきます。ところが、ニューヨーク市長はその証拠を握りつぶすのでした。ニューヨークという巨大な街には、たくさんの凶悪事件が日々起こっています。そしてレイプ魔という極悪人のマイキー・タバレスが死んでくれれば、ニューヨーク市長としては好都合だからです。

そして裁判では、裁判官(トニー・ベントレー)は、ビリー・ダガートの正当防衛という主張を認めて、無罪を言い渡します。そして証拠を隠蔽したニューヨーク市長と、ビリーとはいわば秘密を共有した事になるのでした。

ニューヨークの街では、ビリー・ダガートは英雄扱いされています。しかし、ニューヨーク市長は「君の行動がニューヨークの治安を守ってくれた。しかし、これ以上の政治的混乱は避けたい」とビリーに辞職を促します。ビリーは納得はいきませんが、市長に辞職を促されたことを了承して警察官を辞職します。そしてそれから7年の月日が経ちます。かつてニューヨーク市警で働いていたビリー・ダガートは、私立探偵を開業していて恋人ナタリー・バロー(ナタリー・マルティネス)と同棲しています。

警察官から私立探偵開業

ナタリーはビリーが私立探偵の仕事でくたびれ果てて帰宅する姿をみて、いったいいつまでこのような暮らしが続くのか・・?!と思っています。ビリー・ダガートと同棲しているナタリーは、女優を目指している女優の卵です。彼女には映画のプレミアが迫ってきています。

探偵事務所で、ビリーは秘書のケイティ・ブラッドショー(アロナ・タル)から遂に破産することを聞かされます。18,000ドルはなんとか返済できてきましたが、まだ借金が42,000ドルもあるからです。そしてなんとか倒産をまぬがれようと、2人は必死になっていろいろと金策をめぐらせ電話をかけまくりますが、金策はうまくいきません。

金策に頭を悩ませている所に、ニューヨーク市長のニコラス・ホステラーからビリーは電話で呼び出されました。そうです。ビリーがマイキー・タバレスを射殺した証拠を持っていて、ビリーが射殺した秘密を市長は握っています。そして市長からビリーが依頼されたのは、なんと市長の妻であるキャサリン・ホステラー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が浮気していることそしてその浮気相手を探して欲しいという依頼でした。その報酬金額はなんと50,000ドル(約500万円)で、報酬金額の半分を先払いしてくれるという金策に困っているビリーからすれば、ありがたい依頼内容でした。

もちろんビリーは市長から妻の浮気相手を探し出して欲しい。という依頼を引き受けます。そしてその浮気調査には期限が決められていて、これから8日後に迫っているニューヨーク市長選挙の前までには完了するという条件でした。現ニューヨーク市長のホステラー市長は、ニューヨーク市長選挙がある前に、ボルトンヴィレッジ全域を4,000,000ドル(約4億円)で売却して、その地域に住宅を建設して綺麗な良い街を作り上げたいという意向があることを、ニュースでは報じられています。

ビリーは市長から調査依頼を受けた翌日から早速調査へ取り掛かります。キャサリン・ホステラーの尾行を開始します。キャサリンは慈善講演に出席して、ニューヨーク市の平等を訴えるスピーチを慈善講演で行いますが、その後に男と来るから降りるのを確認します。二人の後を追ったビリーは、ふたりが一緒のところの写真を何枚か撮影しますが、残念ながらその男の顔写真を撮影することはできませんでした。

ホステラー市長は妻のキャサリンが慈善講演でスピーチをした時に、どうして夫である自分の選挙のことに触れないのか?!と自宅で妻キャサリンに詰め寄ります。このふたりの会話は、かなり緊迫した状況です。もちろんホステラー市長は、キャサリンが参加した慈善講演には参加していませんが、選挙を目前に控えているだけにかなり選挙のことで頭の中は占められているのでしょう。

そして翌日も、ビリーは市長の妻キャサリンの尾行を継続していきます。そしてこの日は、探偵事務所でビリーの秘書をしているケイティも尾行へ同行します。まずはレストランに行き盗撮を試みるのでした。レストランからキャサリンが出てしまったので、ビリーとケイティは二手に分かれることにします。ビリーはキャサリンにわざとぶつかって、すりの手口で携帯を手に入れてこれからキャサリンが会う相手の電話番号を書き留めます。そしてキャサリンの携帯を、今度はケイティがキャサリンに戻すという連係プレーでキャサリンの浮気相手をなんとか探し出そうとします。

その後ビリーとケイティは、キャサリンの尾行はしないで探偵事務所に戻ります。そしてキャサリンの携帯電話から突き止めた電話番号を調べると、そこで驚くべき事実が判明するのでした。そのキャサリンの電話番号で判明したのは、ニューヨーク市長選の対立候補のジャック・ヴァリアント(バリー・ペッパー)の右腕として務める人物ポール・アンドリュース(カイル・チャンドラー)がキャサリンの浮気相手だったのです!

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